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東川こども歯科クリニック

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寄り添いながら形にする施工

東成建設との出会いは、長年お世話になっていた旭川のクリニックの先生からの言葉がきっかけだったそう。

 ——「建てるなら、東成建設さんがいいよ。」

迷う必要がないくらい、まっすぐな推薦だったといいます。

実際に話を進めていくと、同じ目線で寄り添う姿勢が印象に残ったと話します。
高価なものを勧めるわけではなく、「こちらとこちら、どちらが合うでしょうか?」と丁寧に確認しながら選択肢を示してくれる。
デザイン面でも、ただ仕様を形にするのではなく、「こうしてみるともっと良くなると思います」と、そっと提案を添えてくれたそうです。

工事が進むたびに、建物は輪郭を帯び、日々すこしずつ姿を変えていく。現場を訪れるたび、胸の奥に小さな高揚感が生まれたと振り返ります。

そして完成の日。
そこに立っていたのは、ただの建物ではなく、未来へ開かれた「場所」でした。
特徴的な屋根のラインと、東川の風景にしずかに馴染む佇まい。

——「ここから始まるんだ。」

そう思えたとき、この医院は“建った”のではなく、
“生まれた”のだと感じたといいます。

世代をつなぐ歯科クリニックへ

いま通ってくれている子どもたちは、10年もすれば大人になります。

「その子たちが、いつか自分の子どもを連れてまた来てくれたら——」
そう思うようになった、と話します。

この場所を、“治療のために来る場所”だけではなく、
誰にとっても落ち着ける場所に育てていきたい。

その思いは、建物ができた日ではなく、日々の診療の積み重ねとともに、これからゆっくり形になっていきます。

未来の誰かへ

建物を建てることは、何度も経験できることではありません。
だからこそ、自分にとって納得できる相手と進めたいと思っていました。

比較検討のためにいくつか見積もりをお願いしましたが、東成建設さんは、金額だけではなく、その背景や理由まで丁寧に説明してくれました。
迷いが減っていくような感覚があり、自然と「この人たちにお願いしたい」と思えるようになりました。

完成した後も、その思いは変わりませんでした。
むしろ、より強くなったと感じています。

不具合があればすぐに来てくれる。
自分では気づけない部分まで見つけ、「大丈夫ですよ」と手を入れてくれる。

建物が完成して終わり、ではなく、使いながら育てていく感覚で寄り添ってくれる存在。

「ここで開業してよかった」と思えるのは、建てた建物そのもの以上に、その後ろにある支えのおかげだと思っています。

—— 東川こども歯科クリニック
院長 野呂大輔

お客様

東川こども歯科クリニック

院長 野呂 大輔

https://kodomo-dentalclinic.jp

プロフィール

院長 野呂 大輔
日本小児歯科学会専門医 歯学博士
札幌出身
平成7年 北海道医療大学 歯学部卒業 北海道医療大学 歯学部 小児歯科学講座入局
平成12年 北海道医療大学病院 小児歯科 助教
平成20年 北海道医療大学 歯学研究科博士課程終了
平成21年 カナダ ブリティッシュコロンビア大学 歯学部留学
平成22年 日本小児歯科学専門医取得(第1242号)
令和4年  東川こども歯科クリニック 開院

〒071-1425 
上川郡東川町西町9丁目3-7 Tel 0166-74-6360
・診療時間 
 月・火・木・金 / 9:30~18:30(昼休み 13:00~14:30)
 土 / 9:30~17:30(昼休み 13:00~14:00)
・休診日 水曜日・日曜日・祝祭日

設計士

ヒココニシ アーキテクチュア株式会社

小西 彦仁 ・ CEO

https://www.hikokonishidesign.com

プロフィール

1964年北海道広尾町生まれ。一級建築士。 1986年に北海道東海大学芸術工学部を卒業後、東京の石井和紘建築研究所、鈴木エドワード建築設計事務所で10年間に渡り大小様々な規模の建築実務を経て1996年札幌に有限会社ヒココニシ設計事務所を設立。室蘭工業大学、北海道科学大学、北海道東海大学、北海学園大学の非常勤講師を歴任。2016年には事務所創立20周年を迎え社名をヒココニシアーキテクチュア株式会社へ改称。現在では国内外のクライアントとともに、住宅設計にとどまらず、医療施設や商業施設など幅広いジャンルの空間創造へ取り組み、北海道から「メイド・イン・ジャパン」の建築価値の向上に尽力している。現在、日本建築家協会副会長理事・北海道支部長。日本建築学会会員

〒064-0951 札幌市中央区宮の森1条6丁目4-33 H Bldg. 3F
Tel 011-699-5072 Fax 011-699-5073

編集後記

この取材を通して、その人らしく表現された建物は、人の心に静かに残る美しさを纏うのだと知りました。何度か現地を訪れ、話を聞く中で、建物の印象は目を引く華やかさによって決まるものではなく、そこにどんな思いがあり、どのような時間を過ごしてほしいと願われているかによって形づくられていくのだと感じるようになりました。

野呂先生の「今の子どもたちが、その子どもを連れてきてくれたら——」という言葉には、この場所を長い時間の中で育てていこうとする、自然で静かな意志が込められていました。その思いは、完成した瞬間の姿以上に、これから積み重なっていく日常の中でこそ、深まっていくものなのだと思います。

そして、その思いを汲み取り、支えているのが東成建設でした。使い手とともに建物が育っていくことを楽しむかのように、完成後も使われ続ける日々に立ち会う存在であり続ける。その関わり方があるからこそ、この場所は「建てられた建物」ではなく、「これから育っていく場所」として受け取られているように感じます。

10年後のこの場所で、今と変わらず、たくさんの子どもたちが笑顔で過ごしていることを、静かに願っています。

文筆家・ライター/林孝治

DATA

東川こども歯科クリニック

〒071-1425 上川郡東川町西町9丁目3-7

https://kodomo-dentalclinic.jp

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